一煎へのこだわり
お茶そのものが持つ天然の滋味をそのまま生かす
狭山茶は葉肉が厚く、天然の工キスをたっぷりと含んだみずみずしいお茶の葉は、狭山茶ならではのものです。浅見園は、この恵まれた自然環境を守っていくために、科学肥料などの弊害については古くから留意して、カルシウムを豊富に含む力二殻肥料や、微量元素を多く含む海藻粉末などを使った有機肥料栽培を基本としています。
そして、お茶の樹の生育にとって最も大切な土壌の手入れを怠らず、質の高い茶園作りを目指し、この健全な大地から得たお茶そのものが持つ天然の滋味をそのまま生かすことを第一義と考えています。
また、摘み取られた新鮮な茶葉の管理に心を配り、狭山茶だけがもつ伝統の技法にこだわり続け、誇りをもって製茶に励んでいます。
おいしいお茶を毎日安心して飲んでいただけるよう、浅見園は、これからも手間を惜します日々努力を重ねていきたいと考えています。
味は狭山でとどめさす!
狭山の地に初めてお茶がもたらされたのは鎌倉時代で、高僧・明恵上人が栽培したのが始まりです。江戸時代には本格的な茶業として確立し、当時江戸で飲まれていたお茶のほとんどが狭山のものだったといわれています。
現代では、広大な茶畑の中、130余軒の組合員が入間くみあい製茶とともに茶畑を管理し、近代的な共同工場で製茶に励んでおります。
“味は狭山でとどめさす” と歌われるように、味のよさには定評があります。その秘密は、古くから伝わる『狭山火入れ』と呼ばれる伝統の手法にあります。
卜口火で長時間しっかりと火を入れる独特の製茶法で、狭山茶がもつ自然の風味を最大限に引き出します。
他の産地のお茶では味わえないこくと、爽やかな香りを作るには欠かせない手法です。
この技の真髄を現代に伝え、当時の豊かな風味を今なお守り続けています。
また、蒸す、もむ等の基本の工程では、コンピューターの導入によって、品質をさらに向上させることに成功し、安定した生産体制も可能になりました。しかし、同時に機械にのみに頼らず、『狭山火入れ』に原点をおいで、常に人の目と手によるお茶作りを心がけでいます。
狭山茶ならではのお茶本来の、うまみ、香り、色、三拍子揃ったおいしさを是非この機会にお楽しみください。